キャッチセールス体験記

2・げれげれ連れ込まれる                    

さてさて問題の12:00到来。

何時の間にか降り出した小雨の中、歩行者デッキには私以外にどれどれ・・・?全部で、ひい、ふう、みい、・・・13人も集まっとるやないの!!これはビックリ!!である。こんな見え見えの手段に引っかかるのが13人もいるとは!(←お前が言うな!!)・・・うんまあ、1人だけで変な所に連れ込まれるよりはいいけどな。

そしていよいよ12:15。

キャッチー兄ちゃんが商品の引き換えを始めようとする。路上でまた人だかりを作る13匹の子羊達(内10匹、は年老いたヤギさんに近い、主に♀。)ところが、お兄さんはなかなかブツを渡そうとしない。そして徐に道路使用許可証を取り出すと、こう言い始めた。

『実は、さっき通行人の方から苦情が出て、警察に商品の配布をここで行うのを止めるように言われてしまいました。許可証を取り消されないようにする為に、うちの店長(誰?)があちこち変わりに使えそうな場所を探しに走り回ってくれまして、なんとかSニックシティに場所を借りる事が出来ました!(15分でそりゃあ早業だ。)申し訳ありませんが、移動を御願いします。時間が無いので急いで行きましょう。』

いよいよ何処かへ連れ込まれようとしている私達。いやっふう~~~☆もう、わっわく。お兄ちゃん達に囲まれて、2列歩行でビルに誘導される。ここまで来たらもう逃げられない!いや~ん、どうしよう?(嬉しそう)

Sニックシティ前で“何故かスタンばってるお婆ちゃん”1名及び店長と思わしきちょっとカッコ良いお兄さんと合流し、エレベーターに乗せられて我々は6階へ。

『さあ、こちらです。』

通された部屋は会議室。紅白の布で囲まれた部屋の前方に商品の山盛り乗ったテーブル。そして、3列に整然と並んだイス。兄ちゃ ん達、“急な出来事でやむにやまれず、なんとか確保した場所”じゃなかったんかい?このばっちりなセッティング、すでに不自然だぞヲイ!!な~んて固いことは言わずに、とりあえず皆でイスに座る。親玉らしき、割とカッコいい兄ちゃんが前のひな壇に立つ。そして、哀れな子羊たちを囲うように残りのお兄ちゃん達が周りに着席する。もう逃げられん。さあ、皆覚悟は良いかい?ここからがいよいよプロのセールストークの始まりだ!!

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