3・脅威のマイナスイオン
「本日は、暑い中お時間を頂いて申し訳ありません。」
辺りさわりの無い挨拶から話に入る店長。我々の不信感を除くため、まずは会社の場所と名前の紹介をする。名乗れないほど怪しい会社ではないらしい。聞いた事無い名前だけど。さっそく約束のブツを取り出した兄ちゃんは、商品の正しい使い方の説い方を説明しはじめた。
『この商品の特徴は。・・・分かりますか?このピンクのポチポチの部分。この部分は、トルマリンで出来てます。トルマリンはマイナス イオンを発生します。このマイナスイオンに拠って、膝の血行が良くなり膝の痛みを和らげる訳ですねー。」
お年寄りに優しい、短く単語単語でくぎりながら商品説明をする店長。“当社独特の”ベルト部分とか、“今までの商品とは違う当社独自開発の”構造とか、まあ色々あったのだが話の主題は
“「如何にマイナスイオンが素晴らしいか”
である。今流行のマイナ スイオン。そのマイナスイオンを発生するトルマリン繊維の実力は、恐ろしく素晴らしい物であった。
えー、ここで小休止。
店長は話を止めると“サポーターと一緒に使うと効果絶大”の“ピップエレキ板?(に非常に似て非なる物”を配り始める。話を良く聞き、尚且つ返事の良い人に。(もちろん私はゲトしたですよ)この“話を熱心に聞くと何かが貰えるらしい感”により会場の子羊達がそわそわし始めた。己の身の振り方ひとつでゲット出来るアイテムが変わってくるのだ。
そして子羊達の“兄ちゃん話ちゃんと聞くからもっと何かくれ”モード突入!!
爛々と輝きだした子羊達の目を満足げに見渡して、兄ちゃんいよいよ本題に入ります。
※えーっと、ここからの話はまともに書くと長いので、ちょっと端折って小学校の自由研究風に箇条書きで御送りしたいと思います。では・・・