春が来ます。春が来ると、仕事の対象が子供達になるのでそう嫌なものでもありません。
春先は学校検診の季節。小学校では１年生と４年生で心電図をとります。検査は教室をお借りしてする事が多いですが（たまに体育館とか・・・大学生なんかね。人数多いし）。去年の春の話です。
その小学校では会場に提供して頂いたのが４階の図書室でした。重たい心電計を抱えてヨロヨロと階段を何とか登りきり会場へ。セッティングを済ませると検査スタートです。
いい加減疲れてきた１時間経過後。お友達と手をつないだ女の子たちがトテトテこちらに戻ってきました。
『ん？どしたの？もう終わったから帰っていいのよ？』
相手が小一ですと、いくら私が極悪非道でも掛ける言葉は優しくなります。するとなにやらモジモジしてます。“んー？どしたー？私、まだ怖いか あ？”笑顔を更に重ねて小首を傾げてみる私。余計怖くなってる気はするが・・・。すると右側に居た女の子が意を決した様に声を発しました。
『センセー、教室、何処～？』
そう来たか！！そう、１年生は１年生なので、春先はまだ４階まで来た事が無かったのですね。１年生だから、多分１階だと思うんだけど・・・。
『ごめんねー、オバちゃんじゃなくて保健の先生に聞いてもらえるかなあ？』
は～い！といいお返事を残して去っていく彼女達を笑顔で見送った私なのでした。可愛いなあ、もお。